12日 11月 2018
動物取扱業に関しては認可申請をしなくては業を営むことができず、また毎年動物取扱責任者研修会の受講出席が義務付けられています。で、今年も受講してきましたが、「人と動物の共通感染症」に関しての興味深い講義もありました。人とペットの距離が近くなっている近年は飼い主として必要な知識かと思います。豆知識にて後日にも取り上げたい題材ですが、厚生労働省のホームページにも記載があります。是非一度ご覧ください。誰にでも感染は起こりうる恐ろしい病気になる可能性があります。「私は大丈夫」では危険です。正しい知識が予防につながります。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou18/index.html
23日 1月 2018
毎日の食事にペットそれぞれに合ったフードを利用されている方がほとんどだと思われますが、その栄養の違いについて皆さまはご存知でしょうか?
(詳しくは、豆知識にて記載しますので御興味あれば見てくださいね。)
犬と猫も同じような生き物だから…っと、試供品のドッグフードを猫に、キャットフードを犬に、などということはありませんか?
勿論、一度くらいの給餌で病気になるということは少ないと思いますが、根本的にペットごとに必要な栄養は異なるので注意してください。
①タンパク質、②脂質、③炭水化物(糖質)、④ビタミン、⑤ミネラル、⑥水、すべての栄養素がそれぞれの生命体に合った配合バランスで摂取できて初めて健康維持につながるのです。
例えば「犬」は、本来の肉食獣から雑食に変化した生き物です。人に近い栄養素を必要としますが、それでは①タンパク質(人の必須アミノ酸以外にアルギニンの摂取が必要)と②脂質(人と同じく必須脂肪酸摂取は大切)が不足、塩分・糖分が過剰です。体重の60%が水分なので⑥水は最も重要な栄養素であったり…
「猫」は、肉食獣ですので…
お分かりですよね。ペットそれぞれ必要な栄養素が異なることを。
29日 11月 2017
人間には鎖骨がありますが、四足歩行の動物(手という概念のない動物)には鎖骨がありません。犬、猫、牛、馬… などなど。
「鎖骨の役割」を語ると解剖学的なややこしい話になるので省きますが、人が腕の前後左右の幅広い可動域をもっているのは鎖骨のおかげなのです。
つまり、鎖骨のないペットには人のような可動域はありません。前後の動きだけなのです。
何が言いたいかと申しますと、ペットの存在が家族同然となっている今日、我が子(人間)と同じように可愛がって扱う飼い主様が増えていますが、鎖骨のないペットは決して足を開脚させたり、内側に倒したりしないで欲しいということをお伝えしたいのです。前後以外に動きません。可動域でない動作は激痛、最悪は脱臼や骨折になるのです。
寒さ対策として愛犬に洋服を着せる機会も増えますが(犬には鎖骨がありません。)袖に手を(足を)通す際に、手が通りにくくても開脚させないでください。
これはペット豆知識にも投稿しておきますので、ご参照ください。
29日 10月 2017
現代のペットの高齢化・長寿化は飼い主さんのペットへの愛情の深さ、医療の進歩、生活環境や食生活の改善などが大きく影響していると思います。(残念ながら事故や病気によって短くして命を落とすペットもいますが。)昔ではなかった「ペット介護」も増えてきております。
「介護」というと、何だか気分が重くなる方もいらっしゃると思いますが、介護するまで長生きしているのは飼い主様にとっては勲章、愛情の証ではないでしょうか。煩わしく思わずに今まで通りの深い愛情で無理なく接してあげましょう。ペットが若く元気な時には人に癒しを与えてくれた存在なのですから、晩年期は人がペットにお返しをする番です。
視力の低下により、物にぶつかったりしてケガをします。躓きます。・聴力の低下により、反応が鈍くなり、無反応になります。逆に極端な臆病になったりもします。
体力・筋力の低下により、運動不足で肥満になります。ケガをしやすくなります。最悪は歩行困難になって寝たきりになり、自分での排泄も難しくなります。
抵抗力の低下により、病気の発症が増え、小さな傷も悪化しやすくなります。
さまざまな場面を想定して対策をしてあげましょう。
17日 8月 2017
犬も猫もストレスが原因となって便秘、下痢、嘔吐などの胃腸症状、膀胱炎や皮膚炎、食欲不振などの症状が出る場合があります。
ペットホテルという慣れない環境下ではコレが発症しやすいリスクがあります。
他にも犬には急性アジソン病(副腎から分泌される副腎皮質ホルモンの分泌量が低下することで起こる病気)があり、原因が急激なストレスを感じた時と言われています。早急に対応しないと急死してしまう恐ろしい病気です。実はコレもペットホテルの預けられた場合に発症する可能性のある病気の一つです。
ペットホテルが好きな環境に順応する能力が高いペットには問題ありませんが、ペットホテルは日常環境とは大きく異なるため多かれ少なかれストレスを感じるものです。それでなくても大好きな飼い主様がそばに居なくて寂しいのに。
近年はゴージャスな高級感を売りにしているホテルもありますが、あくまで人間の視点での価値観であってペットに快適環境であるかとは別問題です。たぶんペットには「豪華」「高級」という感覚は理解しがたいかと… 窮屈を嫌い「自由で快適か」だけです。
ペットそれぞれの性格に合わせて快適な留守番方法を選択してあげてください。
24日 7月 2017
ペットの「サマーカット」なんて昔にはなかった話ですよね。
夏場の暑さ対策にと飼い主のペットに対する思いやり行為として誕生したような感じですよね。トリミング文化も浸透し始めてきたからなんでしょうか…
でもサマーカットには賛否両論なのをご存知でしょうか?トリマーさんの中にはサマーカットを断っているところもありますし、犬のためにサマーカットを推奨しているところもあります。
そもそも被毛には様々な役割があることを理解してあげてください。決して防寒対策だけではないのです。人間が服を着るのと同じ効果もあります。外的要因から身を守る効果もあるのです。
転んでも衣服を着ていればケガが軽症で済みますよね?
衣服は汚れても素肌は清潔ですよね?
夏場に直射日光を素肌に浴びると暑すぎて痛いですよね?衣服で素肌露出部分を守りますよね?
それと同じなんです。
毎年何が何でもサマーカットという飼い主様には、是非一度「サマーカット」の是非を問うようにしていただきたいものです。それからの判断で、どの程度までカットするのかをお勧めします。
01日 7月 2017
近年ではペットの歯石問題を認識しておられる飼い主さまも多いかと思いますが、ハイ、本当に歯石予防は大切なんです。
そもそも歯石の何がダメなのかと申しますと①歯周病(歯肉炎も起こります。悪化すると歯槽骨が溶け、骨折します。)、②口臭、③内臓への影響(口粘膜から血管に細菌が入り心臓、肝臓、腎臓などに病気を引き起こす原因となります。)など。食事もできなくなりますし、炎症で顔が腫れたり膿がでたりもします。
日頃のケアは飼い主さまの手でしっかり歯ブラシでの歯磨きを行ってください。歯ブラシが難しい場合はガーゼ等での歯磨きや歯磨きガムを食べさせたりしましょう。(歯ブラシでの歯石予防が80%とするなら、ガムは30%程度と考えてください。)最悪は獣医さんに相談して歯石除去を実施してもらいましょう。